ブルームバーグの報道によると、3月21日、米国の大手銀行ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)が、初の暗号通貨の店頭オプション取引を実施し、デジタル資産提供の拡大における重要なマイルストーンとなった。
ゴールドマンは投資銀行のギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)と提携することで、ノン・デリバラブル・ビットコイン・オプション(Non-Deliverable Bitcoin Option:ビットコインの価格に連動し、現金で支払われるデリバティブ)の取引サービスを展開している。
ギャラクシー・デジタルはデジタル資産、暗号通貨、およびブロックチェーン技術セクターで金融サービスおよび投資管理関連のサービスを提供している。また、取引のライフサイクル全体を通じて一連の投資銀行サービスを提供し、現在は28億ドル以上のデジタル資産を管理している。
ビットコインのオプション取引は、暗号資産市場では標準的な金融商品となっているが、現金を用いた店頭でのオプション取引は一般的ではない。米国の大手銀行がこのような取引を行ったのは初めてであり、他の機関投資家を暗号通貨市場に導くきっかけになるかもしれない。
また、取引所ベースのビットコイン商品とは異なり、ゴールドマン・サックスのビットコインオプションは、取引のリスクを銀行が負っている。
ギャラクシー・デジタルの共同社長 ダミアン・ヴァンダウィルト(Damien Vanderwilt)氏は、「オプション取引はシステム上、先物や他の取引所ベースの商品よりマーケットへの関連性が高い。これは銀行が高いレベルのリスクを負うことを意味合いしている。銀行が暗号資産に一定の信頼を置くようになった証拠である」と賞賛した。
ゴールドマンの暗号資産取引部門責任者のアンドレイ・カザンセフ(Andrei Kazantsev)氏は昨年12月、デジタル資産に関連するオプションへの需要が急増していると述べている。2021年、暗号市場の時価総額が1兆ドルを突破したことで、ヘッジファンドやその他の機関はビットコインへのデリバティブ・エクスポージャーのニーズが一層高まった。
ゴールドマン・サックスやギャラクシー・デジタル、ビットコインを物理的所有しないまま利益を追求する機関、ヘッジファンドにとって、オプションは最適な投資の選択肢だと考えられている。しかし同時に、個人投資家にとってはリスクの高いデリバティブ金融商品であることは変わりなく、投資には専門的な知識と十分な資金力が必要であることは言うまでもない。
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