4月4日米国証券取引委員会(the U.S. Securities and Exchange Commission:SEC)に提出した書類で、米国電気自動車メーカーテスラ(Tesla)と航空宇宙メーカー・衛星通信サービスのスペースX(SpaceX)のイーロン・マスク(Elon Musk)CEOが、ツイッター社の株式を9.2%取得したことを明らかになった。
5日ツイッター社は、マスク氏を取締役に任命し、任期は2024年の株主総会までと発表した。
SECへの提出書類には、2月10日時点のツイッターの発行済み株式800,641,166株に基づき、イーロン・マスク・リボカブル・トラスト(The Elon Musk Revocable Trust)が73,486,938株(9.2%)を取得したと記載されていた。マスク氏はイーロン・マスク・リボカブル・トラストの唯一の受託者で、ツイッターの筆頭株主となった。
ちなみに、昨年CEOを退任したTwitter創業者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は2.25%の株式を保有している。
マスク氏はツイッターのヘビーユーザーで、8000万人のフォロワーを有している。しかし、ツイッター社が言論の自由の原則を守らず、民主主義を損なっていると批判していた。3月末に、マスク氏は言論の自由を最優先とする新しいソーシャルメディアの構築について「真剣に考えている」と発言した。
マスク氏のツイッターへの出資は投資家に期待されており、ツイッターの株価は25%以上急騰した。
2021年、マスク氏のツイートが暗号通貨の市場に大きく影響を与えた。暗号通貨の価格変動に重要な役割を果たしていると言えるだろう。
現に昨年2月4日、マスク氏がツイッターでドージコインへの支持を表明する投稿を行うと、ドージコインの価格は24時間で50%以上上昇した。
同じく昨年3月24日に、テスラがビットコイン(BitCoin:BTC)を決済手段として採用をツイッターで発表すると、その後一か月でBTCの価格は6.5万ドルへ上昇した。さらに5月12日、マスク氏がテスラでのビットコイン決済の停止を発表したあと、ビットコイン価格は5万6800ドルから4万9500ドルまで下落した。
12月14日には、テスラがドージコインを試験的に決済手段として受け入れるとのツイートを投稿すると、ドージコインの価格はまたもや2時間で43%上昇した。
いわば、「イーロン効果」が生まれたと言えるだろう。
現在マスク氏が暗号通貨の価格へ与える影響は低くなっている。知名度の高いセレブや超名人のツイッターでFOMO(Fear Of Missing Out:機会を逃すことへの恐怖)を引き起こすことは今後も続くだろうが、規制等によって暗号資産の市場は良い意味で成熟していくものと思われる。
しかし、トランプ前大統領のアカウントを永久凍結したツイッターが、今後「言論の自由」をどのように保護していくかについて、マスク氏にかかる期待も大きい。
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