暗号通貨取引所FTXの創設者のサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried )氏は暗号通貨の下落について、「私が予想していたよりもかなり悪いが、低迷中の暗号通貨業界を支援するために、20億ドルの資金を用意している」とロイターのインタビューに語った。
FTXの投資アプリのロビンフッド(Robinhood)社買収に関する質問に対して、フリード氏は「2つの取引所の相乗効果と将来のパートナーシップの可能性に触れたが、現時点では交渉は進展していない」と回答した。
さらに、FTXの取引所コインベース(Coinbase)を買収の噂に関して、フリード氏は「ライバル企業として、コインベースには魅力があり、潜在的な投資機会がある」と称賛しながらも買収については否定した。
また、「我々は信用できるパートナーを探している。そして、良いビジネスを構築し、顧客を保護することに全力を尽くす。我々は業界の低迷によるエコシステムの負のスパイラルを食い止めたい」と語った。
暗号資産レンディング企業ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)社は7月5日、米国連邦破産法の適用を申請した。フリード氏はFTXとボイジャー・デジタル社との信用契約については語らなかった。しかし、「ほかの競合企業と違い、FTXが以前からずっと黒字で、これからもずっと黒字を維持するつもりだ」と述べた。
さらに、フリード氏は「暗号資産業界が急成長する中、多くの企業は人員を過剰に配置してきた」とFTXが黒字を維持できた理由を説明した。
テラの暴落をきっかけに暗号通貨業界では負の連鎖反応が起こり、その裏には高レバレッジ取引がある。現在、財政難に直面する業者は数多くある。FTXの総額20億ドルの融資が負の連鎖反応をどこまで食い止められるかはわからない。
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