総資産2.4兆ドルのヨーロッパのメガバンクHSBCは、ザ・サンドボックス(The Sandbox)内の仮想土地を購入する予定だと発表した。
HSBCのアジア太平洋地域担当チーフ・マーケティング担当者、Suresh Balaji氏は、HSBCは金融リテラシー商品に焦点を当て、「スポーツパートナーとブランドアンバサダーの、アニモカブランス(Animoca Brands,香港に拠点を置くモバイルゲーム会社、ザ・サンドボックスの開発会社)と協力して、全面的な利用体験を創造する」と述べた。
今回サンドボックスとのパートナーシップは、多くの金融機関が実店舗の支店を閉鎖し、デジタルバンキング事業へ移行している中で結ばれた。
ザ・サンドボックスのCEOであるMathieu Nouzareth氏は、メタバース銀行のビジョンについて、「金融リテラシーは、より健康的で公平な金融の未来を築くための基礎である。サンドボックスのゲーム要素により、ユーザーは重要な金融概念を楽しく勉強できる」と述べた。
Animoca Brandsは、「現在、The Sandboxのメタバースにおいて、200以上の既存のパートナーを既に締結している。ザ・サンドボックスと提携している他の主要なブランドは、ワーナーミュージックグループ(Warner Music Group)、アディダス(Adidas)、ユービーアイソフト(Ubisoft)などがある」と発表した。
HSBCは、メタバースに参入した最初の銀行ではない。2月、JPモルガンは正式にディセントラランド(Decentraland)のメタバースに参入し、最初のメタバースに参入した大手銀行となった。2030年までに、世界のメタバース市場の規模は、1兆米ドルに達すると予想されている。
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